万燈会・迎え火・送り火護摩
寶圓山 天福寺

送り火護摩 8月12日 午後19時
迎え火護摩 8月15日 午後19時
万燈会を兼ねての行事です
万燈会とは、境内、本堂に多数の蝋燭や提灯を灯し、仏様やご先祖様を供養する法会でございます。

お盆供養
8月はお盆を迎えます(地域によっては7月)日本におけるお盆の行事は、地方さまざまです。
日本におけるお盆(盂蘭盆会)の歴史は、斉明天皇3年(657)に須弥山(しゅみせん)の像を飛鳥寺の西につくって盂蘭盆会を設けたと『日本書紀』に記されていることから、それが最初であります。
日本の民衆の間で、お盆の風習が広まったのは、江戸時代になってからと言われています。
お盆の時期は、ご先祖様が我々の元に帰って来られる期間と伝えられております。迎え火で帰って来られる精霊様に合図を送り、お迎えをします。
自宅に精霊棚を準備し、御先祖様をお迎えしますが、この精霊棚がご先祖様がお盆期間中帰って来られた時のお部屋の代わりとなります。その為、精霊棚の飾りには一つ一つ意味があるわけでございます。
例として、お盆中の御供物は馬に乗って早く帰ってきてくださいとの思いできゅうりの馬と、お帰りの時は牛に乗りゆっくりとお帰りくださいの意味で茄子の牛、花の造りが提灯に似ている所から、ホオズキを提灯に見立て御供をします。
そして、送り火をもってご先祖様をお見送りし、お部屋である精霊棚をお片付けいたします。
天福寺のお盆は毎年8月13日から15日に行われ、盆期間中は万燈会を兼ね、迎え火・送り火の護摩供養や、境内・堂内に燈籠や蝋燭の灯を点灯し、万燈会が営まれます。
寺院では先師、各家庭ではご先祖様に思いを馳せる心が大切であり、その風習を伝え続けて未来までこのお盆の行事が続くことを願うのであります。